ぬか漬け相談室

ぬか床の保管場所は常温?冷蔵庫?用途ごとに保管方法を解説

ぬか床のお手入れ

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2024.5.22.Wed

常温保管がおすすめ

発酵促進させる事が大切

最近では冷蔵庫で保管をおすすめするぬか床が増えていますがあまりおすすめしません。
ぬか床の大切な菌である乳酸菌達は暖かい温度で元気に活動をして旨味や栄養素を生み出してくれます。
楽だからという理由で冷蔵保管をずっと続けてしまうと段々と美味しくないだけでなく傷みやすいぬか床になってしまいます。
出来れば年中20~30℃の常温で保管とお手入れをして発酵促進させてあげると長くお使い頂けます。
夏場は冷房、冬場は暖房がずっと効いてるお部屋で管理すると良いでしょう。
より美味しく、より健康的にぬか漬け生活を続けたい方には少し手間はかかりますが常温保管がおすすめです。

ぬか床が傷む理由は常温保管だからではない

常温に置くとぬか床が傷むと勘違いしている方がいますが、ぬか床が傷む理由は塩分不足と発酵不足の二つがほとんどです。
ぬか床は塩と酸味の二つで雑菌の繁殖を抑えています。
「きゅうり1本そのまま漬けて10~12時間で浅漬け」になる事を目安にお塩を足す事と常温で発酵促進させて乳酸菌に酸味を生み出してもらう事で傷み難く健康的なぬか床になります。
もしぬか床にカビが生えてしまったら、塩の補充をしているか?常温で発酵促進しているか?という点を確認して対応して下さい。
冷蔵保管をすると温度が低いという理由でカビが生えにくくはなりますが、根本的な解決にはなりませんので注意が必要です。

冷蔵保管する場面とは

真夏は一時的に冷蔵保管はあり

出来るだけ年中20~30℃で常温保管をおすすめしますが、30℃以上超えてくると発酵し過ぎてぬか床が炭酸ガスをどんどん出す様になり、容器からぬか床が溢れたりする事があり扱いにくくなります。
こういった場合は一時的に冷蔵保管するのもありですが、冷蔵保管をすると発酵がほとんど止まりますので1週間に2日程は常温に置いて発酵促進して乳酸菌達を増やしてあげると良いでしょう。
冷蔵庫から常温に戻すとフタに結露した水滴がぬか床に落ちて、その部分だけ塩分濃度が下がりカビが生える原因になりますのでフタが結露していたら拭いてあげると良いです。

2週間~1ヶ月程お休みする場合

中期間ぬか漬けを作らない場合は冷蔵庫で一時的に保管するとほとんど発酵が止まるのでほぼ現状維持が出来ます。
乳酸菌達が寝たふり状態になります。

冷凍庫で保管する場面とは

1か月以上お休みする場合

長期間ぬか漬けをお休みする場合はジッパーなどの食品用の袋にぬか床を入れて冷凍庫でお休みというのもありです。
冷凍をしても乳酸菌達は死んだふりをするので、常温で解凍するとまた元気に復活してくれます。

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食べさせられるものを

ぬか床博士宮階 眞一

みやがい しんいち

京都大学にて発酵学を学ぶ
京料理茶懐石ばんや総料理長
ぬか床(ぬか漬け)博士
ぬか床(ぬか漬け)評論家
日本ぬか漬け協会 理事長

私には、6人の子どもがいます。
料理やの主人ですが、家では
「味より栄養・からだに良いもの」と思っていたため
以前から、心の隅で”農薬”という言葉が引っかかっていました。
毎日食べる”ぬか漬け”の”ぬか”にはお米栽培の農薬が蓄積されています。
そこで、無農薬米を探しましたが、
無農薬米のぬかは日本中から集めてもほんの少ししかありません。
「美味しいだけではあかん。体にようなかったらあかん。」
と思い”無農薬ぬか床”の発売に踏み切りました。
「我が子に安心して食べさせられるものを」が私たちの想いです。

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